看護師として一人一人と向き合える訪問入浴介護

友人から誘われて始めた訪問入浴介護

20代既婚、まだ子どもはいないけれど、退職して専業主婦をしています。看護学校卒業後、付属の病院に半年勤務しました。その後、訪問入浴介護で7年間勤務しました。結婚し引っ越しましたが、引っ越し先の近くに同じ会社の事業所があったため、異動しトータルで7年間勤務しました。訪問入浴介護を始めたきっかけは、ヘルパーとして働いていた友人からの紹介でした。学生の頃から在宅看護に興味がありました。そのときはあまり深く考えず、友人の話を聞いて楽しそうだと思ったので選びました。

一人一人集中してケアできるところがいい

訪問入浴介護のいいところは、利用者さんに集中してケアできることです。病棟では、何人もの受け持ち患者さんを担当しなければいけませんが、在宅では訪問時間中はその利用者さん一人に集中して関わることができます。利用者さんとゆっくりお話したり関わることで、不安なことを話してくれたり昔のことを教えてくれたりと少しずつ信頼関係が出来上がっていくところが好きです。また、入浴中の利用者さんの気持ちよさそうな表情を見ることも好きです。寝たきりの利用者さんはなかなか入浴できないため、私たちの訪問を心待ちにしている方が多いです。気持ちよさそうな表情を見ると、この仕事を選んで良かったなと思います。

気を遣うことももちろんある

それでも、CVや点滴を挿入したまま入浴する場合、濡らさないように気を付けるのがちょっと大変です。CVや点滴は、刺入部を濡らさないようオプサイトなどで保護して入浴しますが、皮ふが乾燥していたり拘縮があったりするときっちり防水保護することが難しいです。寝たきりの利用者さんは、関節が拘縮していることが多々ありますし、また、皮ふも乾燥気味ですから、本当に気を遣います。刺入部を濡らすと、再度消毒しなければならなかったり訪問看護師に連絡しなければならなかったりと手間が増えるので苦手です。

利用者さんの反応がダイレクトにもらえる

訪問入浴介護をしていたとき、ある利用者さんが入浴中、お風呂のことを「心の洗濯機」とおっしゃったことが忘れられません。体の汚れだけでなく、気持ちもすっきりするというたとえですが、それほど入浴に満足しているということが伝わり、心の底から嬉しい気持ちになりました。訪問入浴介護のやりがいを感じた瞬間でした。

誰でも苦手や嫌いな分野はある

看護師の仕事は多岐にわたります。嫌いな分野もあると思いますが、なぜ嫌いなのか自分で分析することが重要だと思います。その上で、自分の苦手なことが得意な先輩や同期などに相談してみることをおすすめします。それでも、どうしても苦手であれば転職することも一つの方法だと思います。